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所蔵 2002年2月27日更新

書名 登録番号著者名(編者、監修) 出版元 価格
やがて哀しき外国語 0055村上春樹 株式会社 講談社 1,359円+税
掲載開始日 最終更新日 確認掲載メディア数 書評展開レベル
2001年6月18日 2002年3月22日 9 ★★
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村上春樹のアメリカでの大学生活中のエッセイをまとめた旅行記。村上氏の旅行記は、この他にヨーロッパ滞在記の『遠い太鼓』がある。日本語を駆使する職業としての小説家・村上春樹にとっての外国での外国語、文化に囲まれた世界の思いでは、良質な異文化コミュニケーション論としても読むことができる。アメリカ現代文学のガイドブックとしても結構面白い。初出は、雑誌『本』('92年8月号から'93年11月号まで連載)



書評リンク関連情報
●サイト“4 Real”のBookコーナーの2001年1月10日付けのお蔵出しに発見!●香川新さんのサイト“全力疾歩”の勝手に書評コーナーに書評あり。●サイト“空色くつした闇夜のぱんつ”の村上春樹コーナーに発見!●サイト“Yamamoto Naohide”PrivateコーナーのBook Review2000年9月に感想文。●サイト“本のBBS”の積ん読日記の積ん読本の山3月10日に登場!●サイト“COLORS・OF・CAL・LIFE”の読書感想に丁寧な感想文。このサイトには、著者別で村上春樹氏の他作品の感想も多数あり。●サイト“City of Books”の読書記録その4'99年10月に感想文。●サイト“匣〜はこ〜”の村上春樹コーナーに2002年3月11日付けで書評●●旅と現代文学100字書評 ■この旅行記の連載前の1年(プリンストン大学にいた時)に書いた長編小説が紆余曲折を経て、『国境の南、太陽の西』と『ねじまき鳥クロニクル』になったと村上氏は述べている。■比較して面白いのは、江藤淳の『アメリカと私』(同氏が同じプリンストン大学の日本文学講座に1962年から講師体験をしたときの話)!アメリカ自体に時代的な差のみならず、作家としての態度、姿勢の差も見えるので面白い。
読書の種背景、用語解説
■作家にとっての外国語

自分の作品が外国でどのように受け入れられるのか?または、日本語を離れた時、村上氏のいうように“単なる一人の外国人”となったときの作家という視点は、自身を“作家”として表現する場合と“外国人”として表現する場合にはっきり分かれるのではないだろうか。もちろん、大学の中では、それが幾分融合しているのだろうが、生活の場では、単なる外国人以外にはなりえないという気がする。
スノビズム、アメリカ文学:関連情報■アメリカ文学のデータベースならこちら


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