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所蔵 2004年7月11日更新

書名 登録番号著者名(編者、監修) 出版元 価格
ねじまき鳥クロニクル(文庫版、1〜3部) 0052村上春樹 株式会社 新潮社 514、552、705円+税
掲載開始日 最終更新日 確認掲載メディア数 書評展開レベル
2001年6月11日 2004年7月11日 22
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ようやく決心して、村上春樹の作家研究を開始することにしました。新刊書評ガイドで既に扱っていた『神の子どもたちはみな踊る』を別として、この本を第1作目としました。『風の歌を聴け』以来のファンとしては、どの作品からというのは、正直迷いましたが、近年の作品からあえて、チャレンジしてみました。書評リンクも如何に多くなるかは、予想の内ですが、徐々に増やしていくつもりです。何せ、単なる書評でなく、この本だけの関連サイトが2つもあるのですから・・・。

書評リンク関連情報
左記の2サイトに掲載されている書評(まとめて2リンクとして計算)は除く。●サイト“なにゆえ?”には本書の書評を含めた村上作品の書評も多数!●風見梢太郎さんの書評。●サイト“Daniel
Yang's Library
”の1997年10月11日に書評!●サイト“SoulArtと心の手記”の映像・文学コーナーの1999年12月11日に感想文!●サイト“IT経営向上委員会”の「食事を抜いて、この本を読め!!」コーナーの2000年11月11日に書評!●サイト“たまのさんぽみち”の本コーナー・現代小説に1998年8月21日付けで書評。●サイト“稀Jr's homepage”の書評日記No.162に書評。●サイト“IN THE
LIFE
”のギャラリーコーナーに“ねじまき鳥の部屋”発見!!●サイト“太陽と月”のママの部屋の読書コーナーの1999年6月に感想文。●サイト“まつおかあきらのホームページ”の本棚に書評。●サイト“あしあと”には、本の感想コーナー“のほほん”のバックナンバー(1999年の9〜10月)に第1部、第2部、第3部三冊のそれぞれの書評!●サイト“Novel's
Room
”には、1997年11月23日付けで書評。●サイト“空色くつした闇夜のぱんつ”の村上春樹コーナーに発見!●サイト“まこりんのお部屋”の2001年9月の読了本に、第一部第二部第三部それぞれの書評!●サイト“Tomotaka's World”の1998年8月に書評。●サイト“りばーらんど”の感想文コーナーの1999年7月10日に感想文。●サイト「booxbox」のPORQUE? book reviewに書評●旅と現代文学100字書評

2001年6月11日現在でのブック・レビュー・ガイドbの書評検索では、掲載メディアは無し。
■個人ファンによるサイト“ねじまき鳥フォーラム”。ねじまき鳥ならここというファン必見サイト!■村上春樹MLに不定期に掲載された内容をまとめた“ねじまきメール”は、サイト“MAC
CAFE
”で読むことができます。
読書の種背景、用語解説
■肉体と精神の乖離(内在する暴力)

この作品の基調となる現代の内在する暴力は、作者によって、さまざまな形で表現される。ノモンハン事件では、それは、派手な戦闘シーンの回想ではなく、現代人に内在化可能な“皮剥ぎ”のシーンや井戸に代表される自己の肉体喪失として現れる。その内在化する暴力と精神のアンバランスな関係が物語の隠された主旋律となる。主人公である岡田トオルの個性化は、その内在化をより具体的にするための個性づくり(平均化された優しさ)に重点が置かれることでよりその命題を明確に露出させることになる。

性と暴力、肉体の喪失と精神の乖離による日常性の獲得という日本社会自体の内包する課題が、ぎりぎりの「物語性」(第2部まで)と「断片化した現実」(第3部)という現代小説を象徴する2通り表現によって、それぞれ語られることでこの作品は他作品と異なった地平を歌い上げることを可能にしたといえる。
ノモンハン事件関連情報■(本書での村上自身が参考文献として上げているものは、除いています。)
●入門書/『司馬遼太郎が語る日本・』(週刊朝日増刊号)にある講演「ノモンハン事件に見た日本陸軍の落日」(1994年12月6日、陸上自衛隊幹部学校、陸戦学会総会記念講演より、この事件の背景を知る上で大変参考になります。是非読んでください!)●戦闘の概要/サイト“ガオガオ戦略研究所”のノモンハン事件に詳しい。●書評/『ノモンハンの夏』(半藤一利著、文芸春秋社)の書評。、『草原の死闘』(北見業書、小林正編)の書評、紹介

2001年8月2日●『ノモンハンの夏』(半藤一利)の書評ガイドをアップしました。


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